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栄村の人々 スチール編

保坂良知さん 月岡地区 行者にんにく作り

保坂良知さん-写真1

別名、山菜レンジャー

保坂さんは栄村で行者にんにくの生産を行うかたわら、林野庁認定の「山菜アドバイザー」「地域特産物マイスター」の顔を持つ。

山菜に関心のある人に対し、山菜等に関する知識をやさしく教え、森林・自然と山菜等のかかわりや後世に伝え、残すべき健康に良い食材としての利用などについて指導や助言をも行うのだ。

栄村には山菜のスペシャリストがたくさんいる。人はそんな保坂さんを、山菜レンジャーと呼ぶ。

保坂良知さん-写真2

農業試験農場から

平成16年に村の特産品を作ろうと村の有志45名で研究会を立ち上げ、長野県農業試験場から行者にんにくの株を譲り受けた。

北海道産は出荷するには太すぎる、山形県産は栄村の気候に合わない、そして行き着いたのがカヤノ平産(栄村近くの野沢峠、三ツ山の裏)だった。

保坂さんは震災までは牧夫、つまり牛飼いだった。牛120頭を飼育し、飼料としてブナの笹やとうもろこしを与えていた。牛の飼料を栽培していた畑を作替えし、行者にんにんくに本格的に取組んだ。

行者にんにくは虫がつきにくく無農薬で栽培した。栽培して3−4年目までは葉っぱ1枚程度、5年目からようやく2枚ばかりが採れる。息の長い付合いが必要だった。腕を組んでじっくり構えないと作れない。今では冬場で4000袋(50グラム/袋)を出荷するまでになった。

保坂さんは言う、じっと我慢して育てる、年寄りに向いた作物だと。

保坂良知さん-写真3

畑があって楽しい!

栄養学の先生からは、行者にんにくはガン予防、高血圧、血液の酸化防止に効くと評される。今では北海道や石川県、岐阜県でも栽培され、岐阜県では相撲協会に食べてもらう取組みもあったそうだ。

1年の半分が雪に閉ざされる栄村では、冬期栽培用にハウスも保坂さん自身で手作りする。そして冬でも零度以下にならないよう工夫しながら、今日も「畑があって楽しい!」と。

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