飯塚英春さん 長野市 写真家
出会い
飯塚さんは現在、長野県長野市に住む写真家である。ただの写真家ではなく、秋山郷と苗場山、そして栄村の人々の暮らしを40年以上にわたりライフワークとして撮り続けている。村にとってとても大切な人。
栄村との出会いは1974年の秋、長野県飯山市で写真館を営む親類に進められ中学生の登山合宿に同行したことにさかのぼる。その山が秋山郷の苗場山であり、その時の感動が全ての原点だと飯塚さんは振り返る。
感謝の気持ち
今も1年に15回ほど苗場山を登り、更に栄村秋山郷へ年10回以上訪れる。2013年についにその数300回を超えた。
わたしは写真を撮らせてもらっているのです、と飯塚さんは言う。毎年夏の山開き神事から、村内の小中学校の卒業式まで村の節目の行事には必ず呼ばれ、栄村・秋山郷の人々にとってなくてはならない存在だ。
栄村の方々は人見知りですが回数を重ねるうちに心がつながっていく、そんな心持ちが山の懐に抱かれた秋山郷の素晴らしい自然と暮らしを一層情景豊かに映し出す。
山ガイド
飯塚さんは写真を撮るかたわら苗場山の山ガイドもする。
秋山郷の山岳観光の数少ない貴重な担い手でもある。
これからも感謝の気持ちとともに、山上の高層湿原を抱える苗場山を中心に秋山郷の大自然の厳しさ・優しさ・美しさと共に、そこに暮らす村人の喜び・悲しみ等人情あふれる暮らし全体をフィルムに収めていく。